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かぶれ(接触皮膚炎)

かぶれ(接触皮膚炎)について

皮膚に直接触れたものが原因となって起こる皮膚炎です。湿疹、赤み、痒み、水ぶくれ、腫れなどの症状が起こります。大きくは、刺激性とアレルギー性に分類されます。

かぶれ(接触皮膚炎)の原因

●刺激性は、皮膚に接触した石鹸、強酸性、強アルカリ性化学物質などの皮膚を刺激する物質により炎症が起こると考えられています。アレルギー体質でない人も全員に起こるかぶれです。角層バリアの障害があると、起こりやすくなります。

●アレルギー性は、体の免疫システムが働き、様々な微量の低分子抗原(ウルシ、ニッケルなど)が皮膚について炎症を起こします。誰にでも起こるわけではなく、特定の物質に反応するアレルギーのある方のみに起こります。

アレルギー性については、原因が明らかでない場合は、パッチテストという検査で原因検索をおこないます。

治療について

治療法としては刺激性・アレルギー性にかかわらず、炎症やかゆみを抑えるためステロイド外用薬などを使用します。

原因物質を特定し、触らないことが大切です。もし原因となるような刺激物質に触れてしまった場合は石鹸でよく洗い流してください。かゆみがひどくてもできるだけ掻いたり触ったりしないよう気をつけましょう。

検査について

パッチテスト

原因と思われる物質をテープで背中(腕)に貼り付けて反応を見る検査です。

金属15種類とパッチテストパネルのどちらかを選びます。

検査できる金属

  • アルミニウム 
  • 銀 
  • コバルト 
  • 重クロム
  • スズ 
  • クロム
  • ニッケル 
  • 白金
  • 亜鉛
  • パラジウム 
  • マンガン
  • インジウム 
  • イリジウム

パッチテストパネル(S)

日本人で陽性率が高い原因物質が22種類セットされたものです。

  • 硫酸ニッケル
  • ラノリンアルコール
  • フラジオマイシン硫酸塩
  • 重クロム酸カリウム
  • カインミックス
  • 香料ミックス
  • ロジン(精製松脂)
  • パラベンミックス
  • ペルーバルサム
  • 金チオ硫酸ナトリウム
  • 塩化コバルト
  • p-tert -ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂
  • エポキシ樹脂
  • カルバミックス
  • 黒色ゴムミックス
  • イソチアゾリノンミックス
  • メルカプトベンゾチアゾール
  • パラフェニレンジアミン
  • ホルムアルデヒド(N -ヒドロキシメチルスクシンイミドとして)
  • メルカプトミックス
  • チメロサール
  • チウラムミックス
パネル1
パネル2
貼付シート

検査の注意点

・貼布から2日間は、入浴、スポーツ、発汗の多い労働は控えるようにします。貼ってあるシートが、濡れてしまったり、ずれてしまうと、検査が正確に行えません。

・抗アレルギー薬を内服中は反応が弱まってしまう可能性があるので、1週間前から休薬をしてください。

・貼布してから2日後にパッチテストシートを除去し、貼付していたことに伴う刺激反応が消退する約30分後に1回目の判定を実施ます。

・貼付から3日目、1週間後にも判定を行います。遅れて反応が出ることもありますので、重要です。

・パッチテストにより、色が黒くなったり白くなったり、傷あとが盛り上がることがあります。検査を実施する際には、このようなパッチテストの危険性があります。

検査日程について

貼付してから2日後に剥がして、1回目の判定をおこないます。1回目判定が日曜日や祝日になる日程では検査が行えません。

開始(貼る)1回目判定(2日後)2回目判定(3日後)最終判定(1週間後)
行えず
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