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肝斑
30~50歳前後の女性の顔にできる、左右対称性のもやっとしたシミです。頬を中心に、額や口の周りに拡大することもあります。
症状
淡褐色~褐色斑が顔面、特におでこ、頬、口囲に左右対称性に生じます。目の周囲には生じないことが特徴です。
頬の高い位置にあると思われることが多いですが、3つの臨床型があるといわれます。
①顔面中央型(頬、前額、口唇上部、鼻、顎)
②頬骨型(頬、鼻)
③下顎型(下顎)
好発年齢
大半が20代後半~40代に発症し、平均は30歳です。
妊娠2~3か月頃に始まり、徐々に濃くなります。
男女差
日本では男性:女性=1:14という報告があり、女性に多いです。
原因・悪化因子
1.女性ホルモン
妊娠、経口避妊薬、更年期ホルモン補充療法
2.紫外線
慢性の紫外線暴露は、発症の誘因かつ増悪因子
3.薬剤
経口避妊薬など
4.その他
摩擦、遺伝因子など
治療
飲み薬
トラネキサム酸、ビタミンCなど
施 術
エレクトロポレーションによるトラネキサム酸などの導入
塗り薬
ハイドロキノン、血管拡張が目立たない場合はトレチノインも併用
ホームケア
日常のスキンケアの際に、何度もこすったり、パッティングしていたり、無意識に力が入っていると悪化の原因になります。低刺激のスキンケア、紫外線対策が大切です。トラネキサム酸、ビタミンC含有の化粧水やクリームの使用をお勧めします。