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巻き爪と陥入爪

一般的に、足の爪の周りが痛くなると「巻き爪」と思われるかたが多いと思いますが、「陥入爪(かんにゅうそう)」であることがよくあります。巻き爪と陥入爪は、別のものです。

巻き爪

爪が巻いている状態です。
従来、爪は巻こうとする性質がありますが、足底(ゆびの腹)からの抵抗力によって、形が保たれています。その抵抗力が不足すると変形が起こってきます。

巻き爪の原因

1.水虫などの爪の疾患
2.外傷
3.筋力低下
4.外反扁平足、凹足、外反母趾、浮指
5.合わない靴
6.体重増加
7.遺伝
8.加齢
9.末節骨の変形

巻き爪の治療

・ワイヤー(自費診療)
爪に2か所穴を開けて、形状記憶合金ワイヤー(マチワイヤ)を通して、接着剤で固定します。徐々に爪が開いてきます。1~2か月程度で爪が伸びてきたら、入れ替えのタイミングになります。

陥入爪

爪が皮膚に刺さって炎症を起こしている状態です。長期間続くと、肉芽組織という出血しやすいジュクジュクしたお肉が盛り上がってきます。

陥入爪の原因

1.深爪
2.爪棘が残る爪の切り方
3.オーバーサイズネイル

陥入爪の治療

・症状が軽い場合:テーピング
食い込んている皮膚にテープを貼って、爪から引き離します。

・症状が進んでいる場合:手術
痛みを伴うことが多いので、局所麻酔をしてから処置を行います。
刺さっている爪を切り、肉芽を除去します。
当日は包帯で巻いて圧迫した状態で帰宅していただくので、サンダルなどをご持参いただきたいです。翌日再診していただいて、傷の確認を行います。

・オーバーサイズネイルの場合:爪母を含めた手術

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