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帯状疱疹について

左右のどちらかにピリピリとした痛みなどの症状が出てきて、その後に、赤みと小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。

早く治療を始めることが、症状を悪化させないため、後遺症を残さないためにも重要です。帯状疱疹かなと思ったら、早めに皮膚科を受診してください。

帯状疱疹の原因について

主に子どもの頃に、このウイルスにはじめて感染して、“水ぼうそう”を発症します。そして、水ぼうそうが治った後も、ウイルスは長い間体内に潜んでいて消えません。普段は体の免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため発症することはありませんが、加齢や免疫力が低下するとウイルスは再び活動、増殖しはじめ、帯状に痛みや皮疹が出る“帯状疱疹”を発症します。

子どもの頃に水ぼうそうにかかった自覚がある人だけでなく、気付かないうちにかかっている人もおり、日本の成人のおよそ9割は体内にこのウイルスを持っていると考えられています。

体の免疫力は、加齢、疲労、ストレスなどで低下します。免疫力が低下した時に再び活動、増殖し、帯状疱疹になると考えられます。

症状について

治療について

抗ウイルス薬をなるべく早く飲み始めることが、症状を悪化させないため、後遺症を残さないためにも重要です。

アメナリーフ（アメナメビル）、アシクロビル、バルトレックス（バラシクロビル）、ファムビル（ファムシクロビル）などの抗ウイルス薬を7日間内服します。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹の予防に、ワクチンがあります。

「ビケン製の生ワクチン」と「シングリックス＠」の2種類です。

「ビケン」製の帯状疱疹ワクチンは、小児に使用する水痘ワクチンですが、2016年から帯状疱疹予防として50歳以上の方に認可されています。弱毒化された生きたウイルスが含まれています。生ワクチン、1回接種。

「シングリックス＠」は、独自に開発されたワクチンで、ウイルス表面タンパクの一部を抗原とした組換えワクチンで、生ワクチンではありません。筋肉注射で、2か月後に2回目の接種が必要です。

（当院ではワクチンの取り扱いはありません）